<< そうたの父 | main | プロレスだー!野生だー! >>

「なんでも屋」のオヤジが逝ってしまった。

15363958394950.jpg
鳴子温泉のど真ん中に「なんでも屋」(昔、なんの仕事でもやってくれたからこの屋号)があった。飛びっきり旨いものと酒を提供してくれて、食通の方々の話題になるような店。わざわざ東京から鳴子温泉に宿泊しに来ているのだが、夕食をホテルや旅館に頼まないで(あるいは夕食を捨てて)までも「なんでも屋」で食べる方々がたくさんいた。私どんちゃんが「なんでも屋」を知ったのは38才の生意気盛り、鳴子冬季国体の開・閉会式の演出をしているとき、毎晩のように「なんでも屋」で夕食を食べた。「なぁ、オヤジ!」(ラーメンちゃんの証言によるとこの時点でかなり酔っ払っていた私はオヤジさんに声をかけた・・・らしい)「なんで、こんな旨くてちゃんとした料理を酔っ払ったお客さんにだすの?観光客はホテルで夕食を食べてから街に繰り出すからさあ〜、味とかわからないじゃないの?」「あんだは、この味わがんのが?」って答えたオヤジの目がギラッて光って、その後なんと店ののれんを片付けて入り口に鍵かけ始めたんだって、オヤジは柔道の猛者だからマジ平山ラーメンちゃんは「ヤバイ!」って思ったんだって。その後オヤジは私どんちゃんの隣に座り、私と飲み始めだって。最後の方にはオヤジも酔っ払い「お前の言うとおり、いくらいいもの出しても酔っ払った観光客にはわかってもらえなくてなぁ〜、店を止めようと思ってたのさあ〜、んでもお前から『これは旨い!最高に旨い!』ってはっきり言われたから、やれるだけ頑張ってみるわ」。あれから25年「なんでも屋」は、知る人ぞ知る飛びっきりのお店になった。版画家の池田満寿夫をはじめ、さまざまなアーティストや作家が愛した「なんでも屋」、私も常連客の仲間入りをさせてもらった。今年の4月末「祭りに遊ぶ」の大人の参加者と、ホテルの夕食を無しにしてもらって座敷で飲んだのが最後。「明日また入院するわ、今度はちゃんと退院できっかわがんねなぁ〜!。ほれ、お前の仕事、国体の開会式の写真何枚も出て来たから、お前にやっから!」オヤジの覚悟した目がギラッと光っていた。合掌。

コメント
なくなったと聞いて、もっと話を聞きたかったなあと思います。残念。
人とつながる事を、丁寧に大切にしていかなくっちゃね。
  • 平山ラーメン
  • 2018/09/10 7:54 AM
山奥の居酒屋なのに幻の新鮮なふぐやマグロやサバや馬刺しや牛肉を出してくる独自の仕入れルートを持っている人でした。どんな無理な日程でも電話1本で快く開けてくれました。料理人の仕事の仕方と開の仕事の仕方って似てると思ってるけど、親方からはたくさん仕事の仕方学びました。親方からもらった冷蔵庫にある獺祭大切に飲みます。
  • ひろみ
  • 2018/09/10 8:31 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
selected entries
archives
links
profile
count
Total
Today
yesterday